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これは大倭紫陽花邑の創始者である、法主 矢追日聖師があるアンケートに答えられたものです。

大倭紫陽花邑でいう「カミ」(神・加美)とは。
カミは上下の上(カミ)を意味します。過去・現在・未来の流れでは過去(上流)を指しています。神社等に祀られている人格霊は肉体はないが、人間的要素を具備している霊体ですので、現生存の吾々と変わりありません、故に質問の「神」には該当しません。霊体になった過去の人間と、肉体をもつ生存の吾々は互いに交流するところに深い意義があるので、宗教的信仰の対象(本尊)にはなりません。宗教的対象となる「加美」は大宇宙や天地自然、万物一切を創造し生成化育している妙不可思議なる力が唯一絶対の「加美」「神」であります。故に絶対帰依し信仰を捧げ、日常生活の中にそれを生かしてゆくことです。自然の営みを悟ることです。

なぜ宗教は必要なのか。
天地自然のお蔭で生かされていることの自覚を深め、その大慈悲の心、営みをよく認識し意義ある喜びの人生を送り、やがて自然の摂理(かみのまにまに)基づいて笑って臨終を迎える人間育成のためには宗教は不可欠な重要なものと信じます。但し、霊魂(神仏)の力によって自己中心の利益や欲望達成を目的とするような宗教的指導や信仰は有害無益と思いますので、無い方がよろしい。

なぜ現在、これほど宗教が注目されているとお考えですか。
現在人は社会的、国際的にもやり難い社会的背景がありますので、上記の但書きのような人々によって宗教が注目されるようになりつつあると思います。又、宗教の本来の使命を忘れて宗教を企業化するような指導者も多いからだと思われます。立派な宗教的社殿ができれば社殿信仰に陥る傾向に在ります。要注意!!